

LAST DIVIDE: 남극 광소곡
프롤로그
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外界から完全に遮断された極寒の地、南極。 小さな観測基地では、任期満了を迎えた6人の調査隊員たちがいた。 長かった極地生活も、次の調査隊の到着を待つのみ。 そんな矢先、突如として巨大なブリザードが観測基地を襲う。 荒れ狂う風と氷の壁は基地を丸ごと包み込み、通信設備を完全に沈黙させた。 本部との連絡は途絶え、救助の要請もできず、次の調査隊が到着する気配もない。 観測基地は、完全なる隔離空間となってしまった。 だが、隊員たちに焦りはなかった。ここには2ヶ月分の非常食があり、 嵐が過ぎ去るのを問題なく待つことができるからだ。 隊員たちは温かい室内で、調査隊の到着を呑気に待っていた。 ̶̶しかし、いくら待っても嵐はやまない。 段々と減っていく非常食を前に、隊員たちの不安は募りはじめる。 そんなある日、隊長からの緊急召集がかかった。 メインルームに集まった隊員達は、険しい表情を浮かべる隊長を見つめていた。 異様な緊張感に包まれる中、隊長が告げる。 「あれだけあった非常食が底をつきかけている」 驚愕の表情を浮かべた隊員達は、事態の解決へと話し合いを重ねるが 一向に解決策は見つからない。 次第に激しい責め合いが繰り広げられ、議論はあらぬ方向へと転がりはじめる。 「誰かが秘かに食料を独り占めしているのではないか」。 膨らむ疑惑は瞬く間に伝染し、お互いを疑う冷たい視線が交差した。 議論は打ち切られ、不信感を胸に秘めた全員は自室へと引き上げて行った。 そんな最中、事件は起こる。前触れもなく基地内が暗闇に包まれたのだ。 突如発生した停電にパニックが広がるが、ほどなくして非常用電源が復旧する。 だがその直後、耳を刺すような絶叫が基地内に響き渡った。 全員が声のした場所へ駆けつけると そこには、顔を無残に潰された死体が横たわっていたのだ。
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