

시작과 끝의 마스코트
프롤로그
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人はそう呼ぶ「始まりのマスコット」。そいつの名前は、夕鳶ハジメ(ゆうとび はじめ)。 CM出演数日本1位、契約企業数日本1位、関連商品即日即売、推定年棒30億超え。いまや、日本で一番有名な人物だが……夕鳶ハジメの名を知る者は誰もいない。 「おこおこー!イバラユーギだぞー!」着ぐるみを纏い、可愛らしく跳び跳ねる謎のマスコットキャラ。そう、夕鳶ハジメは、このマスコットキャラ「イバラユーギ」の"中の人"だった。 自身で考えたマスコットキャラが動画サイトで爆発的に人気になり、気付けば日本一有名なマスコットキャラになっていた。それを皮切りに、個人制作のマスコットキャラが大人気に。今やそれらはマスコッターと呼ばれ、さまざまなイベントなどに出演する時代を象徴する職業である。 「それではどうぞ!!マスコットランキング上位5名の皆様です!!」 ―――とあるホテルのパーティー会場。そこには、有名マスコッターが一同に揃っていた。そうそうたる顔ぶれに、会場は大いに賑わい、パーティーは大成功のまま終幕する。 「お疲れ様です!マスコッターの皆さんは、特別に最上階をご用意しています。お部屋も別々に取ってありますので、おくつろぎ下さいませ」黒服を着た男が深々と頭をさげ、マスコッターの前から姿を消した。 そう、マスコット業界には暗黙の了解がある。"中の人"が誰なのか?それが分からないよう細心の注意を払われていた。 マスコットたちはそれぞれ自分の部屋へ行き、着ぐるみを脱ぎ捨て、最高の景色を見ながら眠りにつく。 ―――次の日の朝。ホテルの朝食を取るため、マスコッターの中の人たちが集まっていた。誰がどのキャラの中の人なのか?誰もがその疑問を胸に抱いてはいたが、詮索はしない。静かに口を開くこともないまま朝食が続く。 その沈黙を破るように、チャラそうな男が走ってきた。「誰だ!!おい!!この中に犯人がいるんだろう!?」
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